【特集】職場・託児所・ショッピングセンター”ニア宅オフィス”で広がるママの活躍

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働きたくても働けない、子どもを持つ女性は全国で100万人にものぼると言われている。スキルも能力もあり、これからキャリアも築きたいというママたちが就業できない理由の多くは子どもを保育園に預けられない、保育園問題。

そんなママたちの悩みを解消すべく、近頃では託児所を完備して子育て支援を充実させた職場が増えてきている。

そんな中、託児所とオフィスに加え、さらに買い物ができるショッピングセンターも併設した、働くママにとってあらゆるニーズを満たしたコールセンターが今年10月27日、埼玉県ふじみ野市にオープンした。



コールセンター大手のKDDIエボルバがオープンした「ニア宅オフィス かみふくおか」。

東武東上線上福岡駅から徒歩2分の西友上福岡店内にオープンし、11/24日現在、ふじみ野市内などの近場から通う20名近くのママさんスタッフが在籍している。

自宅の近くで働ける場所という意味を込め、「near」+「宅」で「ニア宅」。ショッピングセンター内というのもポイントで、主婦たちが子供と一緒に出勤し、帰りに買い物もできる、まさに1カ所であらゆるニーズを満たせる職場だ。時給制スタッフとして今年9月より採用活動を始めたところ、自社サイトの掲載だけで応募が殺到した。応募者の8割が20~30代、うち7割が託児を希望しているという。


オフィスは西友上福岡店1階にあり、店舗コーナーを通り過ぎた奥のスペースにある。オフィスの横には託児施設が併設され、保育士2~4名が常駐しており、窓越しに子供の様子が確認できる。


ニア宅オフィスで働く

3歳の息子を託児所に預けながら勤務している星野奈保子さんは、以前は空港のグランドスタッフやショッピングセンターの受付といった接客業で働いていたが出産を機に退職。託児所つきの仕事を探していたところ、ニア宅オフィスの求人を見つけ応募した。

「子供を保育園に入れて社会復帰したいと思っていたのですが、保育園に入園できなくて。幼稚園までは待つことも考えたのですが、やっぱり働きたい気持ちが出てきました。そこで託児所つきの仕事を探すことにして、そんな時二ア宅オフィスの募集を見つけたんです。すぐ近くに子供がいるので、具合が悪くなったらすぐ様子を見に行けますし、お昼も一緒に食べられるので安心して働けます。通いやすいのでとても助かっています。」



息子のプレ保育のある日以外はたいてい出勤し、週4~5日で10:00~18:00で働いている星野さん。

「仕事をするのが久しぶりだったので新鮮です。SVの方も丁寧で一つ一つ教えてくれますし、同じ悩みや話題を持ったママさんたちなのでみんな仲も良く、とても働きやすいです。」

一緒に通勤している息子も、友達や先生に会えるのが嬉しく、託児所に通うのを楽しみにしているのだそう。


1歳9カ月の息子と通っている陶山麻里子さんは、元々子供が2歳になるまで仕事復帰は考えていなかったという。ところがある日、西友の中に併設されているプレイルームで子供を遊ばせた帰りに、ニア宅オフィスの求人をたまたま見つけ、ここなら安心して働けると思い応募した。



「コールセンターで勤務した経験があるのですが、その時の厳しかった職場のイメージもあり、コールセンターは大変な仕事だという印象のまま、仕事を始めました。ところが、ここは以前のような張り詰めた空気は全くありません。教えてくれるSVの方もとても親切で質問しやすいですし、何より、同僚が同じくらいの子供を持つママさんたちということもあり、本当に楽しく仕事をしています。」

陶山さんは週3~4日9:00~17:00で勤務。「和気あいあいとした環境ですが、限られた時間の中で成果を出せるように、ということは意識しています。お客様に電話をかける時間を指定されることがあるので、常に時間帯を意識して、効率よく仕事ができるよう考えながら業務をしています。」

「息子も最初は、嫌がって泣きっぱなしで心配だった」ということだが、今ではすっかり慣れた様子だという。

「2週間くらいたってからは、託児所に預けるときにも『バイバイ』って手を振ってくれるようになったので、こちらも罪悪感なく、安心して働けています。」


忙しくなった一方ママたちの心にゆとりが


2人とも共通しているのが、離れている間に子どもの成長を感じることができたという点。

「働くようになってから、子どものできることが日々増えています。トイレに行けるようになったよ、今日はだれだれと遊んだよといった先生からの報告はとても嬉しいです。この頃は、折り紙の折り方を覚えたようで、毎日折り紙を作って見せてくれます。」(星野さん)

「年上の子たちと遊ぶ機会があるので、いつの間にか言葉を覚えたみたいで、この短期間でたくさん話せるようになっていました。」(陶山さん)

託児所で家族以外の人と過ごすようになったことで、子どもたちの世界も広がったようだ。


そして、社会復帰したことで子供への接し方も変わってきたという。

「以前は家でずっと子供と2人で過ごしていたので、イライラして怒ってしまうこともあったのですが、1日の中で一緒にいる時間が少なくなったことで、子どもとの時間をすごく貴重に思うようになりました。一緒にいる時間は優しく接したいという気持ちでいます。」(星野さん)



時間は以前よりも忙しくなったが、子どもと離れた時間を持つことで、逆に2人とも心にはゆとりが持てるようになったという。


驚くほど不満や批判が出ない

多くのスタッフは、出勤したら、託児所に子供を預けて午前中の勤務へ。12時には託児所や近くのカフェで子どもと一緒にお昼を食べる。その後、子供たちを外へ散歩に連れていったり、お昼寝をさせたり、しばらく子供たちと過ごした後に、午後の業務に入る。3時には子供たちと一緒におやつを食べて休憩。休憩ごとに子供と関わる時間が持て、オフィスが店舗の中にあるため、帰りは子どもと一緒に買い物をして帰れることも喜ばれている。

決まった時間に、必要な人数がいないと回らない受電業務とは違い、アポイントが取れたら、その日のうちに納品をしたり、書類を作ったりという業務になるため、誰かが休んだ分は他のメンバーが頑張ったり、別の日に取り戻したりと柔軟に対応できるのも特徴。

みんなで頑張ろう!という明るくポジティブな雰囲気がオフィスに広がっているという。

「1人に教えたことが広まるのが早く、みんなで一つの目標に向かって進めていこうという一致団結した雰囲気を感じます。この仕事を頑張ってやっていこう!というお母さんたちの想いが伝わりますし、個人ベースで仕事をするのではなく声をかけあって取り組んでおり、全体的に明るく元気な雰囲気です。」と話すのはニア宅オフィスでスタッフの管理をするスーパバイザー(SV)の遠藤伸弘さん。



面談でスタッフの話を聞く機会もある遠藤さん。

「たいていどんな職場でもなんらかの不平不満は出てくると思うのですが、ここは驚くほど不満や批判が出ないです。皆さん前向きに働いてくれているので、お母さんたちの頑張って働きたいという気持ちに応えられるよう、キャリア支援をしていきたいですね。」

採用条件は、子どもが未就学児だということ以外特に設けてはおらず、その他は明るくて前向きな人を積極的に採用してきた。実際募集をかけてみると、応募者は秘書検定、証券外務員、簿記など資格保有者やキャリアを追いかけていたママさんが集まった。現在のメンバーは前職オフィス勤務が約半数、次いで接客業となっている。


現在のメンバーはWEB制作、経理、翻訳などの知識がある人もいるため、今後はコールセンター業務に限らず、チャット業務、WEB制作業務などスタッフの能力に合わせて業務内容も増やしていき、頑張り次第でリーダー職や管理職も任せていく計画。

KDDIエボルバでは、この「ニア宅オフィス」を今後3年間で10店舗開所させることを目指している。


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