なぜ起業をしたいのか?
人それぞれ起業したいと思った「理由」があります。まず一番大事なことは、なぜ起業をしたいと思っているのかを考えることです。
サラリーマンが嫌だから、お金持ちになりたいからという「理由」がきっかけでも問題はありません。
漠然とでもいいので、まずはなぜ起業をしたいと思ったのかを考えてみましょう。
<起業の理由の例>
・自分のできることを活かして社会に貢献してみたい
・雇用される側でなく、雇用する側に立ちたい
・やりたいことがあり、自分ですべてにチャレンジしたい
・家庭の事情などがあり、会社で働けなくなってしまった
・なんとなくかっこいい!
・経営者(社長)に憧れている
・お金が欲しい
・自由な時間、裁量で仕事がしたい
・ある程度〇〇の能力が身についたから、自分の力でやってみたい
・その仕事が好きだから、自分でやりたい
など、起業の理由は様々です。自分に当てはまるものを考えてみましょう。
ただ、ネガティブな考えや漠然とした理由だけでは、売上不振になった時にやる気が継続しなくなってしまうなど、事業が成功しない確率は高くなってしまいます。
そのため、自分が起こす事業を通じて、「お客様や世の中にどのような価値が提供できるか」を明確にすることが非常に大切です。
どうやって起業したいのか
起業の理由が明確になったら、次にどのような方法で起業がしたいかを考えてみましょう。
①最終の「あるべき姿」を思い浮る
ゴールとなる姿を、仮でいいので考えてみましょう。
どんな事業を提供している?従業員はどのくらい?支店はある、それとも個人事業?
など、できるだけ具体的に、立ち上げた後の会社が社会の中にどのように溶け込んでいるかをイメージしてみましょう。
起業の理由と同様、起業後をどれだけ具体的に思い描けているか、というのは見落としがちですがとても大切な基礎になります。
②ゴールに向かって、そこに到達するには何が必要かをまずは簡単に洗い出してみる
具体的な例を出すと、飲食店を出そう!と思っても、開業資金だけでなく
・店を出す場所 ・どんなメニューを扱うか
・値段はいくらで提供するのか
等、細かいことを決めていかねばなりません。
もしかすると、いきなり店として出すよりも、
・経営としての経験が足りないので、先にどこかの居酒屋で店長として働いてみる
・フランチャイズ募集をしているところを探して、話を聞きに行く
など、目的に近づくためには様々な寄り道をした方がうまくいく場合も考えられます。
とにかく情報収集をし、自分に何が足りないのか、そして足りないものを補うためにはどのような方法があるのかを見つけていきましょう。
業界の動向を知ることももちろん大切です。
③起業にもいろいろな方法が。段階を踏んで、事業として成立させることも視野に
「起業する」というと会社を作って、大きく展開!など、華々しい方法ももちろんありますが、経営に関するノウハウがないまま始めるのがどうしても不安…という場合には、少しずつ始める、という形をとることもできます。
例えば、会社での就業規則も確認しながらにはなりますが、「働きながら副業として起業してみる」、「週末だけ自分の会社で働く」などが考えられます。
また、最近では働き方として「兼務で複数のフリーランスの仕事を持つ」「業務委託として、複数の会社から仕事を請ける」など、様々な働き方が生まれつつあります。自分の目指す方向や業種により、できそうなところから取り組んでみるというのは一つの方法と言えるでしょう。
少しずつ投資額を増やし、規模を大きくしていくという方法もあります。ただし、いずれにしろ「最終的にどうなっていたいか」というゴールであったり、中長期的な目線を持つことであったり、が大切になってきます。そうしないと、目の前のことばかりに追われ、中長期的に利益を生み出すことが難しくなってきてしまうからです。
情報収集しておくべきこと
「なぜ起業をしたいのか?」と、「どうやって起業したいのか」が企業に当たり大切だと前述しました。
それでは、それらを見極めるためには普段からどのような情報収集を心掛けておけばよいでしょうか。
①業界の動向を探る
業界の最新情報は当然ながら収集しなければなりません。新聞(業界新聞も含む)、テレビ、インターネットのニュースサイトなど利用できるものは時間を惜しまず、行います。その際、キュレーションサイトなど、ニュースをまとめたサイトなどを利用してもよいでしょう。SNSで業界著名人をフォローするというのも一つの手です。
②ライバルの動向を探る
進出しようとする業界には同業他社が必ずと言っていいほど存在します。誰も競合がいないブルーオーシャンならその必要はありませんが、ライバルの商品価値、強みを分析し、自分の会社との差を明確にしておきます。ライバルの会社のSNSもチェックしてみてもよいでしょう。
③起業のノウハウなどの勉強をする(セミナーなど)
起業を失敗させないためにも、事前に勉強することは意味のあることです。既にその業界で仕事をしていても、いざ自分が経営する立場になると、気づくことがいろいろあります。そのためには経営のノウハウを学びましょう。具体的にはマーケティング(営業ノウハウ)関連のセミナーの受講、スクールへの通学、本を読むなどがあります。最近ではオンラインの無料動画で、学ぶことも可能な場合があります。
④起業した人の話を聞く
起業経験者の話を生で聞いてみましょう。セミナーなどでは、起業のメリットしか聞けない場合が往々にしてあります。実際に起業した人から現実的なことを直接聞いてみましょう。
コールセンターでの起業とは?
それでは、コールセンターに置き換えて考えてみましょう。コールセンターの起業や、立ち上げを検討する場合、どのような準備が必要となるでしょうか。
①なぜコールセンターを立ち上げるのか、を考える
何のために自分はコールセンターを起業したいのか、どんな成果を期待しているかをはっきりさせておきましょう。その会社が生まれることにより、世の中にどのような貢献ができるのか、自分が作ろうとしているコールセンターはどのような役割を果たすのか、を考えると良いでしょう。
もちろん、自分自身が持っているコールセンターのノウハウを基に確立させたい、という場合もあるかと思います。そのような場合だとしても、「会社」としての未来図は描いておきましょう。
②どんなコールセンターにするのか、提供するサービスとは
コールセンターには「アウトバウンド(能動的にお客様に電話発信をする)」と「インバウンド(お客様からの受信業務)」がありますが、検討するのはそれだけではありません。
企業として、顧客満足度を重視するのか、生産性を最優先にさせコストを減らすことが目標なのか、によっても、どのようなコールセンターを作っていくべきなのか、は大きく変わってきます。
また、どのようなサービスや商品を提供していくか、も検討の1つに入ると思います。
③必要なことの洗い出しと、立ち上げまでのプランを考えてみる
コールセンターには3つの柱があり、
(1)電話やメールをする「場所」
(2)電話やメールをする「システム・機材」
(3)それらを扱い、働く「人」
が必ず必要になります。
簡単に3つを挙げましたが、これらをどのような形でいつ、どのように計画して立ち上げるのか、自分の思い描いた未来に向かい、プランに落とし込み実行していくことが必要になります。
もちろん、この3つだけでなく経営的には立ち上げ後の長期的な売り上げの確保や、給料の計算・支払いなど、今まで自分では関わったことのない分野も登場するでしょう。
コールセンターには「インハウス」という考え方もあり、既にあるコールセンターオフィスを間借りする形で、事業を始める方もいらっしゃいます。
自分に合ったやり方を見つけることが重要になります。
まとめ
起業をする前にまず考えておくべきこと、コールセンターの起業の事例について紹介してきました。
まずは、自分がなぜ起業したいと思ったのか、理由や目的を明確にし、どうやって起業したいかを考えてみましょう。それができれば、あとは計画性をもって実行に移していくのみです。
また、「コールナビ」ではコールセンターの起業、独立を支援するサービスも行っています。プロのコンサルタントがどのようなコールセンターを作りたいのかをヒアリングさせて頂き、その上で、設立のサポートのご提案をさせて頂きます。開業をお考えの方は是非こちらからご相談ください。