- <目次>
- 採用代行って何?人事担当の業務を軽減
- 採用代行が求められる背景
- 採用代行で依頼できることとは
- 事前に依頼企業側で行っておくべきこと
- 採用代行でのメリットやデメリット
- 採用代行に関するコストとは
- 依頼から導入までの時期
- まとめ
採用代行って何?人事担当の業務を軽減
採用代行(RPO=Recruitment Process Outsourcing)とは、アメリカやヨーロッパで盛んに行われている採用のアウトソーシングです。クライアントである会社の採用計画に基づいて、人材の募集をしたり、採用業務の運営を代理で行うサービスのことをいいます。
よく似たサービスで「人材紹介」というものがありますが、こちらは厚生労働省大臣の許可を受けた業者が、転職希望者と人材を募集している企業を結びつける(斡旋)サービスです。
採用代行は、採用する企業の黒子となり、いちスタッフとして業務を行います。業務形態は業務請負になります。現在の日本では、「人材紹介」よりも「採用代行」を行う会社は海外と比べるとまだまだ少ないのが実態です。
採用代行が求められる背景
売り手市場(有効求人倍率の高騰)
2017年平均の有効求人倍率は前年比で0.14ポイント高い1.50倍でした。ここ数年、有効求人倍率はこのような数字で推移しており、学生優位の売り手市場が続いています。
大手人材サービス会社「リクルートキャリア」が約1,200社に調査したところ、去年の採用活動では半数以上の企業が計画していた人数を採用できなかったと回答しました。
採用手法の多様化
求人広告、人材紹介(エージェント)、リファラル採用など採用の手法も多様化しています。いかにいい人材を確保するためには、どういった手法を使えばターゲットとするユーザーを集客でき、採用の意思決定まで繋げれるか。
など、従来のノウハウではなかな上手くいかないことも多くなり、年々採用活動が難しくなってきています。
このような背景から、採用担当者が負担する業務も増えてしまったこともあり、その負担の軽減のためにも採用代行が求められるようになってきました。
採用代行で依頼できることとは
実際にどんなことを採用代行に依頼できるのでしょうか。
採用計画の策定
採用活動を成功させ、優秀な人材を確保するために、企業が必要な人物像の設計や採用活動計画の策定や採用競合分析などを含めた採用計画に関することを代行します。また、進捗管理も行います。
母集団の形成
自社の求人に興味や関心を持つ人たちを作り出します。具体的には、求人募集に関するDMなどの原稿作成を行い配信します。エントリーしてきた応募者が集まれば、会社説明会や選定の実施まで行います。
応募者の管理
応募者が集まれば、いざ選考です。その選考に関わる適性検査、筆記試験実施 や面接などを行います。また、それに付随する合否の連絡も行います。
採用者の教育
せっかく採用しても、不十分な教育制度や入社前と入社後のイメージにギャップが生じることで離職率が高くなりことがあります。採用者の入社後の定着までフォローした研修制度の実施を行っている採用代行もあります。
事前に依頼企業側で行っておくべきこと
あらかじめ、採用代行と情報共有を図るために、人事・採用担当の部署から窓口になる人物を決めておきましょう。
採用に関しては、自社で行うことと、採用代行にしてほしいことを明確にし、採用条件について、経営サイドの意向を事前にすり合わせておくことがポイントです。大抵の場合は、二次面接・最終面接などは企業側が行い、自社のカラーに合う人物かどうか、また自社に必要なスキルをもっているかどうか最終的な判断を下します。
採用代行でのメリットやデメリット
実際、採用代行にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
本来、人事・採用担当が行わなくてもよいような業務をアウトソーシングできるので、コア業務に集中できます。
また、採用代行は経験豊富なエキパートが行います。企業側の採用者に対するニーズを引き出し、優秀な人材を採用して、採用後のミスマッを軽軽減できます。
デメリット
ある程度のコストがかります。そのコストを長期的にとらえるのか、短期的にとらえるのか。また、企業の人事・採用担当が同じ業務を行った場合と検討してみることも大切です。
また、採用代行に採用を委託した場合、自社にノウハウが残らないということが起こります。将来、採用代行と契約を解除した場合、次から同じような体制で採用できないリスクも考えるべきです。
採用代行に関するコストとは
どの範囲まで、採用代行に任せるかでコストが変わってきます。また、月々支払っていく定額ベースでいくのか、成功報酬でいくのかでも違ってきます。費用に関して、一概には言えない部分が多いので、何社か見積もりを取りましょう。その際、見積もりにどのような項目が含まれているのか注意が必要です。
中途採用の場合
<サービス内容一例>
求人広告掲載、一次面接設定、応募者の管理まで行った場合、求人広告掲載料+月10万円~。その工程に一次面接実施や合否の連絡まで入った場合、求人広告掲載料+月30万円~。
新卒の場合
<サービス内容一例>
求人広告掲載、DM配信など、会社説明会の告知、一次面接設定まで行った場合、求人広告掲載料+月10万円~。
依頼から導入までの時期
採用代行に依頼する内容によって幅はありますが、だいたい1~2週間くらいでサービスを受けられるようです。
まとめ
人事・採用担当の業務が増え続ける中、選考スピードが遅くなったり、本来時間をかけるべきところがおろそかになったりすると、優秀な人物を取り逃がしてしまう可能性があります。
また、現在はネット社会、企業側の対応次第では、企業側が望まない情報が共有されてしまいます。売り手市場はしばらく続きます。採用は自社だけでまかなうのではなく、思い切って、プロにまかせてしまうことも1つの方法です。
コールナビではコールセンターの採用支援サービスも行っています。あなたの会社も一度検討してみてはいかがでしょうか。